2021年の日本オープンの開催コースであった琵琶湖カントリー倶楽部。ゴルファーなら1度はラウンドしてみたいと憧れる、マジェスティオーナーズクラブのコンペの開催場所としても知られるこのコースを詳しく紹介!

2021年の日本オープン選手権では、アウトは琵琶湖コース、インは三上コースが選ばれた。前回で書いたがこの組み合わせでの全長は7006ヤードになり、コースレートは74.6になる。試合では6986ヤードで、パー71だった。その理由は、本来3番ホールはパー5だが、パー4として設定したからだ。

グレッグ・ノーマンが改造した琵琶湖コースは、景観とともに戦略性が増してトーナメントコースにふさわしい風貌を備えた。

では三上コースはどのような9ホールなのかを説明しよう。基本的な傾向として全体はフラットでバンカーが多くあり、雄大な印象というものだ。ちなみに三上コースの三上とはコースから近江富士と呼ばれる三上山が見えることからのネーミングだ。
1番ホールはハウスから反時計回りになり、3番ホールで戻るようになり、そしてまた外側に向かって進んでいくレイアウトになっている。

フラットで松林にセパレートされたコースは印象度が薄くなりがちだが、ここは毎ホールごと、方向に微妙な変化がつけてあり飽きがこない。コースのルーティングはプレー上において、とても大きな意味をもつ。コースを査定する場合、印象の薄いコースはプレー後に思い出すことが難しくいいコースとして評価されないからだ。現代において、コース査定上での“印象度”は非常に重要な要素となっている。

画像: 三上コースでいちばん印象に残るのは9番ホール。琵琶湖を模した池に2つのグリーンの間にある“林”が戦略性を高めている

三上コースでいちばん印象に残るのは9番ホール。琵琶湖を模した池に2つのグリーンの間にある“林”が戦略性を高めている

三上コースの中でいちばん気にいったのは最終の9番ホールだった。最長設定のトーナメントティーからは450ヤード、チャンピオンティーでは461ヤードと距離が逆転しているのが面白い。バックティーは406ヤードになり、ほぼ平坦だから実質的に距離はある。

ホール自体はやや左ドッグという感じになっている。いちばんの特長は2打目以降が池に絡み、難易度が増すことだ。ベントの2グリーンだが、左右のグリーンの間に琵琶湖を模した大きな池があってフェアウェイを2分するデザインになっている。つまり、右グリーンと左グリーンでは攻め方が大きく異なってくる。

左グリーンの時に、1打目がスライスしてしまうと池を斜めに横切って2打目を打つことになり、その逆もありうる。左右のグリーンの間には林があることから正確性に満ちたショットが求められる。このホールは、2打目をどうするかを考えないといけないホールなのだ。21年日本オープン最終日にバーディとした選手は僅か5名。距離的には難しくないが、1打目の落とし場所に左右され、2打目の攻略が難しかったと判断できる。

試合では使われなかったが、いちばん最初に完成した栗東コースについても記しておきたい。コースはハウスから時計回りに進む。通常では3516ヤードで一番距離のある9ホールだ。老松にセパレートされたというより、松に囲まれた美しいコースという表現の方が似合う。それだけに景観的にも優れ、なぜか安心感に包まれるような気持になってプレーができる。栗東コースのお気に入りは1番ホール/520ヤード/パー5だ。ティーイングエリアで構えてみると左右から松が張り出し、ショットを曲げるなと示唆し、正確性に優れた長打が求められる。そして2打目もフェアウェイに松がほどよく配され、考えて打てと教えてくれる。池越えの6番ホール/213ヤード/パー3もいい。何より景観に優れている。9ホールの中でいくつか好みのホールを発見できると、シビアになりがちなゴルフというゲームを楽しくさせてくれるものだ。

解説/吉川丈雄

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