ゴルファーをワクワクさせるのがメジャートーナメントの「マスターズ」だ。でも「マジェスティ」と関係あったっけ?
4月といえばゴルフの祭典「マスターズ」が開催! ゴルフファンなら誰が勝つのかわくわくする季節だ。とくに今年は昨年優勝した松山英樹選手にさらに注目が集まり、連覇なるかと期待が高まる!
残念ながら「マジェスティ」のクラブで出場する選手はいないのだが、「マジェスティ」と「マスターズ」とは深い関係がある。
イアン・ウーズナムというゴルファーをご存じだろうか?
かつて世界ランキング1位だったウェールズ出身のプロゴルファーだ。
165cm、75kgの体から打ち出されるビッグドライブは見るものを圧倒。体が大きくなくても飛ばせると日本人ゴルファーに夢を与え、小さな巨人としてかなりの人気があった。
その全盛期のウーズナムと「マジェスティ」の前身であるマルマンが契約。1987年と1990年の2回、ヨーロッパツアーで賞金王に輝く。
そして1991年にはマルマンのクラブでマスターズを制覇した。ちなみにこのときのウーズナムのマルマンのアイアンはあの三浦勝弘氏が手掛けている。緑きらめくオーガスタに「maruman」のキャディバッグがまぶしく輝いていた。

全盛期のイアン・ウーズナムと契約し、マスターズを制覇。日本人と体型が近いことから、日本でもかなり人気があった
そしてなんと、なんと、その3年後となる1994年、こちらも契約プロ、セベ・バレステロスに次ぐスペインの新星として実力のあったホセ・マリア・オラサバルの活躍でまたもやマスターズを制したのだ! 日本のゴルフクラブメーカーで2度もマスターズを制するなんてことは一大事件、ビッグニュースとして取り上げられたものだ。
……しかし、優勝のシーンを目に焼き付けようと、朝早くから眠い目をこすりながらテレビ中継を見ていた関係者はあることに気づく。オラサバルとの契約はクラブ総合契約だったにも関わらず、ティーショットのシーンで大きく映し出されていたのは他社のドライバー……嬉しくもむなしい2度目のマスターズ制覇となったのであった。

なんと2度もマスターズを制覇しているという事実! 残念ながらオラサバルはドライバーは使っていなかった……